放射線科

放射線科からのご挨拶

放射線室の役割・仕事は、放射線の特性を利用して身体の内部の状態を画像情報にして、 目に見える情報にすることです。診断機器の発達にともない放射線医学の発展は近年、 目覚しいものとなっています。CT・MR をはじめとする各種画像診断機器を活用して得られた画像を、 検査所見や症状から病気の症状を診断する技術は常に進歩しています。
私たち放射線室では、患者様に負担がなく、 また無駄のない最適な検査を心がけて、毎日の診療に取り組んでいます。

検査に関するお問い合わせ
086-238-7557(放射線科)


MRI・CT検査のご案内

MRI(Magnetic Resonanse Imaging)

高磁場3T MRI装置 MAGETOM Skyra(シーメンス)

MRIは、様々な病巣を発見することができ、小さな梗塞、腫瘍等が明瞭に描出されます。 また造影剤を用いること無く、血管を明瞭に描出し、動脈瘤や狭窄を診断することもできます。
レントゲン検査で分かりにくい骨折や靭帯損傷痛み、しびれの原因となる椎間板ヘルニア等の診断には欠かせないものです。

MAGNETON Skyaraは、3テスラ装置の高画質・高速撮像、開口径70cmのオープンボアデザインであり被験者に与える安心感や快適性がもたらす体動の減少や、重傷や肥満,脊柱後弯など特殊ニーズを抱える被検者への対応,アクセス性の確保など,MR検査の可能性を大きく拡げます。


CT( Computed Tomography)

Definition Edge(シーメンス)

SOMATOM Perspective(シーメンス)

Edgeは、ルーチン検査はもちろん心臓検査や救急にも対応可能になりました。
全身領域で0.28秒回転を用いて検査を実施できるため1秒間に23cmの高速撮影が可能です。
そのため、呼吸停止が難しい患者様や体動のある患者様にも柔軟な対応が可能になりました。
成人の男性の一般的な胸部検査であれば最速2秒で撮影が可能です。
心臓においては、高心拍・心拍変動な患者様においても精度の高い画像の描出が可能になりました。
また、以前のCTでは金属に弱く脳血管クリッピング後のCT血管撮影ではクリップ部分は欠損していましたが、最新の技術を用いて処理を行うことにより、領域ごとに最適化したアーチファクトの除去を行い画像の提供が行えます。
 
新開発のガントリにより、回転時間 0.28 秒、さらに最大で 1.7 のピッチを実現し、230mm/秒の撮影速度が可能となります。これにより、成人男性の一般的な胸部検査であれば 最速2 秒程度でスキャンができ、息止めの負担が軽減されます。ガントリ開口径は780mm 、最大撮影範囲は2000mm でありルーチン検査から心臓、全身外傷まで様々な検査に対応可能です。 
 

以前のCTでは金属に弱く脳血管クリッピング後のCT angioではクリップ部分は欠損していましたが、iMAR(金属のアーチファクトを軽減)を用いて処理を行うことにより、大幅に改善が期待できます。

マンモグラフィ(MMG:Mammography)

MAMMOMAT Fusion(シーメンス)

特徴として乳房サイズと密度に合わせて適切な管電圧を自動的に設定する機能や,被曝低減機能(Op-dose)・次世代型フラットディテクタを搭載した、低被ばくで高精細な画像が得られるデジタルマンモグラフィ装置を導入したことにより、患者様に安心に快適な検査を提供いたします。
 
岡山西大寺病院では女性放射線技師が担当しており、安心して検査を受けていただくことができます。気兼ねなく検査の事や不安な事をご相談ください。


 

乳がん検診のご案内

乳がん検診で行うマンモグラフィ検査は乳がんを診断する方法のひとつで、乳腺・乳房専用のレントゲン撮影です。手に触れない小さなしこりや微細な石灰化の段階の腫瘍を検出できるため、乳がんの早期発見に欠かすことのできない、最も有効な画像診断の1つです。

アンギオグラフィー(血管造影検査)

Artis One(シーメンス)

2016年5月に中国地方では1号機 「Artis one」を導入しました。

この装置は、複数の可動軸が独立して回転・駆動するため、柔軟性に富んだポジショニングが可能になりました。
これにより、手技に応じた医師の立ち位置に合わせ、ほぼあらゆる撮影部位に容易にアーム位置を設定することが可能です。
また、長手方向に210cm、横手に最大190cmの撮影エリアを誇るCアームが、頭部から足先までカバーし、シャントなどの腕の撮影においても患者の位置を動かすことなく全身の撮影を可能にするため、患者にとって負担の少ない検査・治療を実現しました。
しかも必要とされる設置面積はわずか25㎡ です。

一般撮影装置

RADspeed Pro DR pack(島津製作所)

一般撮影とは、X線を用いて胸部・腹部・骨などの撮影(静止画)を行う装置のことです。電動式一般撮影装置を導入した為、従来に比べセッティングが早くなります。FPD(フラットパネルディテクタ)システムを導入した為、従来に比べ被ばく線量を抑え、短時間で高画質の撮影(静止画)を行えます。


CALNEO Smart(富士フィルムメディカル)

一般X線撮影に新方式の間接変換FPD(フラットパネルディテクタ)装置を導入しております。
これにより患者様の検査にかかるご負担が軽減され、より高画質な画像での診断が可能となりました。

特徴
・低線量撮影で高画質化を実現
・高速画像表示で撮影時間の短縮が可能


CALNEO GO(富士フィルムメディカル)

移動型デジタルX線撮影装置です。
ベッドサイドなどの様々なシーンで低線量・高画質のX線撮影が可能となります。
 
特徴
・制御部(FPDコンソール)一体型で、撮影すぐに画像確認が可能
・最新処理技術でポータブル撮影も高画質化が可能
 

X線TVシステム

SONIALVISION G4(島津製作所)

2016年5月に岡山1号機 X線TVシステムによる骨密度測定出来る装置「SONIALVISION G4」を導入しました。

骨粗鬆症の主な要因である骨折は、日常生活動作やQOL(生活の質)を低下させます。
そこで、骨折リスクを早期に診断して予防的治療につなげることが推奨されています。

診断には、X線装置により骨の形状や骨折の有無などを画像で確認するとともに、骨の強度の重要な要因である骨密度を専用装置で測定し、骨の強さを判定することにより行われています。

本装置は、骨折が疑われる部位を撮影することで画像診断に寄与するとともに、腰椎および/または大腿骨近位部をスキャンすることで骨密度測定が可能ですので、被検者を移動させることなく一連の検査ができます。また、骨密度測定の際は、目視による位置合わせを行った後に、透視機能を用いて測定部位の微調整・確認を簡単に精度よく・スピーディーに行うことができますので、被検者の負担の軽減と検査スループットの向上を実現します。

特長

  1. 1台で画像診断と骨密度測定が可能
    本装置は画像診断とともに、従来は専用装置を用いて行っていた骨密度測定も可能になります。
    骨密度測定には、種類の異なるX線を照射し骨の吸収率の差で骨密度を測定するDXA法を採用しており、精度の高い測定が可能です。
  2. 簡単・スピーディーな位置決め
    本装置は透視機能を用いて、リアルタイムで表示される画像を見ながら、測定部位を合わせた後の確認を容易にできるため確実なポジショニングを行うことができます。
    結果、患者様の拘束時間が短くなるとともに、計測の失敗による再計測を低減できます。
  3. 安全と安心
    専用装置では寝台高さを変えることはできませんが、本装置ではでは寝台高さを47センチまで下げることが可能ですので患者様の乗り降りが簡単です。
    骨密度測定のためのスキャン時間は10秒と短く検査にかかる患者様の負担を軽減することができます。