薬剤部

挨拶

近年、薬剤師に求められる仕事は大きく変化してきています。病棟薬剤業務やかかりつけ薬剤師制度の開始、各種チーム医療への参画、大規模災害時の医療救護活動など、薬剤師は薬を準備するだけではなく、薬局から出て薬の専門家としての職能を生かすことを求められています。当薬剤部ではこのような社会の要求に応えるために日々業務改善を行っています。2016年5月1日新病院への移転を機に薬剤部門システムを一新し、これまで薬剤師の主業務であった調剤業務の省力化・効率化を行いました。今後はより患者さんの近くで、より薬剤師の職能を発揮すべく、薬剤部職員一同、切磋琢磨に努めてまいります。

薬剤部インターンシップ募集中

薬剤部では薬学部生向けにインターンシップを企画しています。
学年は問わず、1日間の薬剤部体験、病院見学からお受けいたします。
興味のある方は、
med-pharma@saidaiji-hp.or.jp
までよろしくお願いします。

採用案内

2020年度の薬剤師募集を開始いたしました。来春大学を卒業、及び大学院を修了の薬剤師免許取得予定の方で、当院薬剤部での仕事に興味のある方のご応募をお待ちしております。

応募は下記リンク先の応募フォームよりお願いします。
薬剤部採用情報

業務内容

調剤業務

当院では電子カルテ・オーダーリングシステムを導入しています。薬剤部門システムとも連携しており、薬袋プリンタ、注射ラベルプリンタ、散薬監査システム、自動散薬分包機、錠剤分包機などに情報が自動で送られ、薬剤師による調剤ミス・手動入力ミスを事前に防ぎ、調剤業務の効率化を図っています。


内服薬・外用薬調剤

外来処方せんはすべて院外処方となっています。入院処方はほぼすべての内服薬を一施用毎の一包化を行っており、調剤業務の効率化、服薬コンプライアンスの向上を目指しています。

注射薬調剤

注射薬の投与量、投与速度、配合変化などの確認をして注射薬の準備をしています。当院では全ての注射薬調剤において一施用毎の取り揃えを行っていますおり、病棟看護師の負担軽減、注射薬の取り違え防止を目指しています。

持参薬鑑別及び鑑別報告書の作成

入院患者が持参した薬剤を薬剤師が確認して、当院での採用薬に変更した処方を提案しています。同じ成分の薬が採用されていない場合は、同じ系統の薬剤をなるべく同じ効果になるように用法用量を調整して提案しています。薬剤師が作成した持参薬鑑別報告書をもとに、医師が取捨選択して入院処方を行います。

薬剤管理指導業務

持参薬の再確認、持参薬鑑別報告書をもとに処方された薬剤や新規薬剤の説明、副作用の確認などを中心に行っています。当院では先発医薬品から後発医薬品への切り替えを多く行いますので、後発医薬品について、効果・副作用について、金銭面について、など説明を行い、ご理解いただくよう努力しています。特に同じ系統の薬に変更した場合や持参薬を一時中止した場合には、薬剤師が変更薬剤の効果・副作用をモニタリングし、医師へのフィードバックを行っています。

チーム医療への参画

感染制御チーム(Infection Control Team : ICT)

医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、臨床工学技士で構成される感染管理のチームです。主に感染サーベイランス、環境・抗菌薬ラウンド、各種感染対策マニュアルの整備、予防策や手洗いの職員教育など幅広く活動しています。薬剤師は主に、院内での抗菌薬使用量やDDD/1000(Defined Daily Doze per 1000 patients)、DOT/1000(Days of Therapy per 1000 patients)の算出、広域抗菌薬~抗MRSA薬使用届の集計、抗MRSA薬の投与設計を行っており、抗菌薬の適正使用に関与しています。

栄養サポートチーム(Nutrition Support Team : NST)

医師、管理栄養士、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医療ソーシャルワーカーで構成される栄養管理のチームです。当院では静脈栄養・経腸栄養から早期に離脱し、口からの食事摂取開始を目標に活動をしています。薬剤師は主に、食事の摂取量に応じた栄養輸液の提案、食欲を落としたり飲みこみを悪くしたりする薬剤の減量や変更の提案を行っています。

褥瘡対策チーム

医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士で構成される褥瘡対策チームです。褥瘡発生率や経過を話し合い、院内での褥瘡発生率をゼロにすることを目標に活動を行っています。薬剤師は主に褥瘡に使用される薬剤やドレッシング剤の勉強会を行い、薬剤の適正使用を目指しています。

後発医薬品の使用推進

当院では積極的に後発医薬品を使用しています。より安価で安心な薬物療法を目指し、また、近年高騰している国民医療費における薬剤費の抑制に協力し、持続可能な国民皆保険制度の一助となればと考えています。

製薬企業・薬品卸の方々へ

当院では後発医薬品の使用を推進しております。2016年7月現在、ほぼすべての切り替え可能な先発医薬品を後発医薬品に切り替えています。今後は現在採用している後発医薬品を、より質の高い後発医薬品に変更していこうと考えています。後発医薬品選定の基準は以下の通りです。

  1. 医薬品の安定供給
    当薬剤部では、大規模な災害時でも医薬品の安定供給ができる体制を整えていることをもっとも評価しています。具体的な内容としまして以下のような内容を確認しています。
    原薬を自社調達している、もしくは2か所以上から購入している。
    製造工場を2か所以上所有している。可能であれば東日本と西日本、日本と海外のように離れた場所に所有している。
    薬剤を集積している倉庫を国内に2か所以上所有している。可能であれば東日本と西日本のように離れた場所に所有している。
  2. 薬剤名の一般名称(成分名)化
    独自の薬剤名ではなく、一般名称+剤型+「メーカー名」の形式で名づけられた薬剤を優先的に選考いたします。
  3. 薬剤名の錠剤・カプセルへの印字
    レーザー印字、インクジェット印字技術によって、錠剤、又はカプセルに直接薬剤名+規格量が印字されている薬剤を優先的に選考いたします。
  4. 口腔内崩壊錠
    当院では簡易懸濁法による投与を推奨しているため、口腔内崩壊錠を優先的に採用しています。無包装状態での安定性及び自動錠剤分包機からの落下試験の結果を選定の際に考慮します。

薬剤部面会について

下記時間内で面会を受け付けています。当院受付から薬剤部に面会希望の旨をご連絡ください。業務の都合上、下記時間内でも面会をお受けできないこともあります。ご了承ください。
月~金 14:00~17:00