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コラム

院長のコラム第113回 渋野選手へ

今回のスランプを、良き糧として、前に進んでください。
11月27日山陽新聞朝刊記事【「昨年の自分に戻りたい」と落ち込んだが、家族と話すうちに徐々に前向きさを取り戻したという。昨年に戻すという後ろ向きな作業ではなく「これから作り上げていくというとらえ方に変わった」ことで積極性がよみがえった】を読んでほっとしました。

今リコーカップ初日好調、2位です。自信が戻ってきているコメントを聞いて、よかったと思います。第108回院長コラム『杞憂』に書きましたが、最近は、体が絞られバランスがよくなっています。スポーツ整形外科医花川の言う『鍛え、絞られた体』です。コロナの影響で、冬のウエイトトレーニングが勝ち『歩く、打つ、歩く、パッティングをする』という基本的なゴルフの練習が不足していたのだと思います。

私が評価する渋野選手の『強味』を改めて述べます。
まず、ゴルフ女子選手とは異次元のアスリートの体力を感じさせることです。
上野(ソフトボール)、伊達、杉山(テニス)たちに感じる雰囲気です。これこそ渋野選手の第一の『強味=長所』です。
次は、報道から感じたことですが『ピッチングウェッジが何本も擦り切れるぐらい練習した』という、練習熱心さ(基本に忠実な練習の反復)です。これは一流選手の必須条件です。
『基本に忠実な練習の反復』の身近な例を、最近みることができました。相撲大関貴景勝、小結照ノ富士です。貴景勝、大関になり、いろいろなことに取り組み『本来の自分の相撲=押しに徹する』を忘れていました。今場所は迷わず『自分の相撲』をとり切り優勝しました。照ノ富士は大怪我で序二段まで陥落、そこから相撲の基本『四股、鉄砲、すり足』の徹底、『前で相撲を取る』を実践、復活を果たしました。

私はゴルフは、素人です。野球は子供のころからなじみ、多くの名選手たちを見てきました。スポーツ整形外科医花川として言えるのは、一流選手に共通するものは【彼らは、基本練習を徹底し、応用を加えて、各自の練習方法を確立している】ことです。

渋野選手22歳、まだまだ発展途上です。100%の選手などいません。『シブコ』は『シブコ』です。これから『基本練習を大切に、これからを闘い抜ける自分の練習方法』を確立してほしいと思います。