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コラム

院長のコラム第108回 杞憂

渋野選手が全英オープン、予選落ちしました。慣れないリンクス・技術対応が未完との指摘もありました。日本に勇気と希望を与える活躍を期待していたので残念です。予選落ち後、気丈に、明るく話している姿を見て安心しました。しかし、テレビの姿を見て、気になることがありました。『筋力トレーニングでパワーアップして、体重も増え、飛距離も伸びた』と、別の報道で彼女が述べていますが、長くスポーツ選手を見てきた素人評論家花川の目から見ると、直感的に【あれ!余分の筋肉がついている】と感じました。渋野選手を始めて見たのは[サロンパスカップ、初優勝]のyou tubeです。【この子は今までの女子ゴルファーとは違う。体がしなやかで強い】との良い印象を受けました。

私の筋力トレーニングに対する考えを述べます:
一流のプロスポーツ選手を目指して、筋力トレーニング・筋力アップの努力は大切ですし、必要です。しかし、各人、体格(骨の太さ・長さ)はそれぞれ違います。適正な筋肉以上のものを獲得しても、それは骨・関節にとって余分な筋肉で、逆にスポーツに必要な[しなやかさ・鋭さ・強さ]を失ってゆきます。余分に獲得した筋肉は、日々の練習でそぎ落として、そのスポーツに必要な、適正な筋肉・体型にしてゆくべきだと思っています。このルーティンをくりかえし続けることで、しなやかで強い体が得られ、維持できるのだと思います。

コロナ禍で自粛の中、昨年の全英女子オープンゴルフのYou Tubeを幾度となく楽しみました。渋野選手の溌剌としたプレー、飛び切りの笑顔は何度見ても感激します。もう一つ[なるほど]と納得したことがあります。優勝を争った韓国のコ・ジンヨン選手、パク・ソンヒョン選手の[しなやかで強い体]です。[そぎ落とした体]です。彼女達がどのようなトレーニングをしているのか、韓国の練習方法をぜひ知りたいと思います。

私の気がかりは、杞憂に終わるでしょう。
これから米国で、渋野選手が大活躍することを祈ります。