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コラム

院長のコラム第102回 阪神・淡路大震災後25年

今年は阪神・淡路大震災後25年です。毎年1月17日、黙祷をささげます。
こころざしをはたして いつの日にか 帰らん 
山は青きふるさと 水は清きふるさと

皆さんご存じの唱歌『ふるさと』の3番です。私は週末土曜日、祈りの場所でこの歌を唄います。阪神大震災で、子供を亡くされた御夫婦の手記を読んでからのことです。記憶が曖昧になっていますが、ご紹介します。

ある御夫婦・子供2人が阪神大震災に襲われました。夫婦は建物の下敷きになり、お互いが、歌を唄って励ましあったそうです。その中に『ふるさと』もありました。その時は子供の安否はわからず、後になって、亡くなったことがわかりました。二人は悲嘆の中で、死をも考えられたそうです。そのような時間の経過の中、ある日ふっと震災の時、夫婦で励ましあった『ふるさと』の歌、3番が心に浮かんだそうです。【『こころざしを果たして・・・、』、そうだ、あの世(ふるさと)で子供たちに会った時、叱られないよう、しっかり生きてゆこう】。
涙で文字が見えなくなりました。

幸せを 文字にするのは むずかしい
かーさんの寝息 すーはー? シューハー?

穏やかな日常への感謝を忘れず、進みたいと思います。